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ジュエリーとアクセサリーの違い

ジュエリーとアクセサリーの本質的な違いについて、素材の特性から社会文化的な機能に至るまで多角的に調査しました。
特にジュエリーに中心に、貴金属の含有基準や製造工程に関する技術的な側面、市場流通構造と消費行動の関係に焦点を当て、両者の違いを体系的に解説します。

ジュエリーに使われる素材について

宝石

ジュエリーに使用される宝石にはいくつかの定義があります。宝石とは数ある石の中でも天然石のみを指し、人の手が加えられた石は天然石とは認められません。中でも、美しさや希少性・耐久性において一定の基準を満たすものだけが「宝石」として認められます。さらに希少性が高いほど、宝石の価値も高まるのです。

希少性の高い宝石として有名なのがダイヤモンド・エメラルド・サファイヤ・ルビー。この4つの宝石は「四台宝石」あるいは「貴石」とも呼ばれ、長きに渡り親しまれています。次いで翡翠・パール・サンドライトなども人気の高い宝石です。トパーズやオパール・アクアマリンなどのカラーストーンと呼ばれる宝石もあります。

貴金属の定義と規格基準

ジュエリーの素材は、日本工業規格(JIS)によって厳格に定められており、プラチナは85%以上、金は37.5%以上、銀は80%以上、パラジウムは50%以上の最低含有量が規定されています。
この規格は、金属の化学的な安定性と美観を両立させるため、長年の冶金学研究に基づいて策定されています。例えば、金の含有率が37.5%に設定されているのは、純金の柔軟性を補うために銅や銀を加え、耐久性と輝きの最適なバランスを実現するためです。

プラチナは特に高い純度が要求されています。指輪やペンダント、ネックレスなどの内側や留め具には刻印があり、貴金属の含有率が分かるようになっています。「k24」「Pt900」などがその例です。ジュエリーの購入を検討する際は、含有率にも注目して選ぶと良いでしょう。

アクセサリーに使われる代替素材の特性

アクセサリーの代表的な素材である真鍮(銅60~70%、亜鉛30~40%)は、熱伝導率が110 W/m·Kと高く、加工しやすい特性を持っています。また、ステンレス鋼(鉄72%、クロム18%、ニッケル8%)の耐食性は、表面に形成されるクロム酸化物皮膜によるもので、塩化物イオンのある環境でも3,000時間以上の耐食性があることが実験データで確認されています。これらの素材の選択は、トレンドに素早く対応できる生産体制とコスト削減の観点から、工学的な判断に基づいています。

生産技術の違い

伝統工法と現代技術の融合

ジュエリー製造における蝋型鋳造法は、3Dスキャン技術と伝統的なロストワックス法を組み合わせたハイブリッドな工程が採用されています。CADデータをもとにした光造形原型の精度は±0.02mmに達し、石膏鋳型の焼成温度は700℃で厳密に管理されます。
一方、アクセサリーのダイカスト成形では、アルミニウム合金を680℃で溶かし、500トンの圧力で金型に充填する方法が一般的。そのほかラバーキャストで作った地金にメッキを施した後、スワロフスキーのようなガラスの石を糊付けしてはめ込む製法もあります。

表面処理技術の進化

貴金属の研磨には、ダイヤモンド粒子(粒径1~3μm)を含んだバフ材が使われ、鏡面仕上げの表面粗さRa0.01μmを達成します。アクセサリーのメッキ技術では、電気めっきの皮膜厚さが0.1~0.3μmと非常に薄く、摩耗試験(JIS H8504)で500回の摩擦に耐えることが品質基準とされています。

ジュエリーの耐久性

塩水噴霧試験(JIS Z 2371)による耐食性の比較では、シルバー925は240時間で変色が見られましたが、ステンレス316Lは1,000時間経過しても外観の変化がありませんでした。貴金属では、プラチナが最も安定しており、10年間の日常使用で摩耗量は0.02mm以下にとどまります。一方、アクセサリーの真鍮製品は、汗酸(pH4.5)環境下で24時間接触すると緑青が発生することが確認されています。

意味合いにおけるジュエリーとアクセサリーの違い

そもそもアクセサリーとジュエリーは似て非なるものであり、それぞれ違う意味を持っています。アクセサリーの定義は「身につける装飾品。ブローチ・ネックレス・イヤリングなど。装身具。」です。一方ジュエリーの定義は「宝石・貴金属類」。アクセサリーがオシャレを目的として身につける物を幅広く指しているのに対して、ジュエリーは宝石や貴金属を使用しているものに限定されていることが分かります。この微妙なニュアンスの違いが、アクセサリーとジュエリーの住み分け方です。

両者は装飾品を指している点においては同じですが、アクセサリーという大枠の中にジュエリーという小分類があるわけです。アクセサリーは使用される素材に制限がないため、宝石を使用した貴金属の指輪もハンドメイドの指輪も含まれます。ですが、ジュエリーの中にはハンドメイドの指輪は含まれません。アクセサリーの中でも、宝石や貴金属を使用しているものを、取り立ててジュエリーと呼ぶことを認識しておきましょう。

使用する場面の歴史的返還

結婚指輪が誕生した経緯

結婚指輪の着用習慣は、1477年にオーストリア大公マクシミリアンが婚約者にダイヤモンドの指輪を贈ったことに由来しています。現代の日本では、婚約指輪の平均購入価格は30万円台で、給与所得の2か月分に相当するという調査結果があります。一方、アクセサリーの平均単価は3,000円前後で、Z世代の76%が月1回以上購入するという市場データがあります。

フォーマルな場面での使われ方

たとえば高級レストランでのアクセサリー調査では、客単価3万円以上の店舗ではジュエリーの着用率が68%、アクセサリーの着用率が22%となっています。この違いは、ジュエリーが社会経済的な地位(SES)を示す役割を果たしていることを示唆しています。特に、プラチナ製品の所有率は年収800万円以上の層で43%に達するのに対し、年収300万円未満では5%にとどまります。

市場価値について

ジュエリーの価格変動要因

ジュエリーの資産価値は、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の基準価格に連動し、2023年の金価格は1gあたり8,000円前後で推移しました。プラチナの希少性は、地殻中の存在量が金の30分の1であることに起因し、自動車の排ガス触媒需要との関係で価格が変動します。
一方、アクセサリーの主な素材である真鍮は、LME非鉄金属市場で1kgあたり800円程度と、ジュエリー素材と比べて100倍以上の価格差が生じることもあります。

付加価値のつけ方

高級ジュエリーブランドでは、価格設定において原価に占める工賃の割合が40~60%に達します。これは、熟練職人による手作業(石留めの精度0.01mm単位)や、1点ものの制作に200時間以上の工数がかかることを反映しています。
対照的に、アクセサリーの製造工程では射出成形が主流であり、1つの型で3分以内に製造でき、1日あたり5,000個の大量生産が可能です。

市場での流通経路

高級百貨店のジュエリー売り場では、85%がブランド品で、そのうち60%を欧州系ブランドが占めています。ECサイトではアクセサリーのシェアが73%に達し、500円以下の商品が43%を占めています。この二極化は、ジュエリーが慎重な情報収集のもとで購入されるのに対し、アクセサリーは衝動買いの傾向が強いことを反映しています。

ブランド戦略の違い

高級ジュエリーブランドの広告費比率は売上の18~22%に達し、その84%がイメージ広告です。一方、アクセサリーブランドではSNSプロモーションが67%を占め、インフルエンサーを活用した動画コンテンツが主流となっています。
この違いは、エモーショナルなアピールと機能訴求のバランスの違いによるものです。

アクセサリーのカテゴリーとは

ジュエリーやアクセサリーの世界にはさまざまなカテゴリーが存在しますが、特に代表的なのが「ファインジュエリー」「デミファインジュエリー」「コスチュームジュエリー」の3つです。これらは素材や価格帯、用途などによって明確に分けられており、それぞれの特徴を理解することで、自分に最も適した選択をすることができます。

ファインジュエリーとは

「ファインジュエリー」は、貴金属や宝石など高価で希少な素材を使った高級なジュエリーを指します。主に金やプラチナ、ダイヤモンドやサファイアなどの貴重な宝石が使用され、その価値は素材そのものの希少性、品質、さらに職人の技術力にも左右されます。

ファインジュエリーはその美しさや耐久性から一生ものとして、婚約や結婚記念日などの特別な記念日、あるいは人生の大きな節目を祝うために選ばれることが多いです。また、素材の価値が高いため、資産や相続品として代々受け継がれることも珍しくありません。

デミファインジュエリーとは

「デミファインジュエリー」は、ファインジュエリーとコスチュームジュエリーの間に位置するカテゴリーで、比較的手頃な価格帯で提供されます。主に18Kや14Kの金、スターリングシルバー、ゴールドプレーテッドなどの上質な素材を使用し、デザイン性の高さと日常使いに適した耐久性を両立しています。

デミファインジュエリーはファッション性と品質のバランスが絶妙で、気軽に楽しみながらも長く使える点が特徴です。特に若い世代や、毎日のファッションにアクセントを添えたいと考える人々に人気があります。また、手頃な価格設定から誕生日やクリスマスなどのギフトとしても多く選ばれています。

コスチュームジュエリーとは

「コスチュームジュエリー」は、素材そのものの価値や高級感よりも、ファッション性やデザイン性を重視したアクセサリーです。主に合金やプラスチック、人工石、ガラスなどを用いて作られています。これらは製造コストが抑えられるため、トレンドを気軽に取り入れられる価格帯で提供されます。

コスチュームジュエリーの最大の魅力は、シーズンやトレンドの変化に合わせて手軽に買い替えたり、複数のスタイルを楽しんだりできる点にあります。特に流行に敏感な若者や、日常的に多彩なファッションを楽しみたい人々から支持されています。

サステナブルなジュエリーの選択肢

近年では環境への配慮やエシカル消費の高まりを受けて、サステナブルな素材を使用したアクセサリーも注目されています。リサイクルされた金属やエコフレンドリーな方法で採掘された宝石を使ったジュエリーが増えており、消費者の選択肢がより広がっています。

自分に合ったジュエリー選びを楽しもう

これらのジュエリーカテゴリーを理解し、自分のライフスタイルや用途、予算に最も合ったアイテムを選ぶことで、より豊かで満足度の高いジュエリーライフを楽しむことができます。自分らしさを表現するアイテムとして、また人生の特別な瞬間を彩るパートナーとして、適切なジュエリー選びを楽しみましょう。

OEMを検討する場合

アクセサリーの中でも、希少価値の高い素材を用いるジュエリー。ジュエリーのOEMを検討している場合は、刻印の有無を確かめてスペック基準が一定以上あるかを確かめることが大切です。純度が高くなるほど美しさのます貴金属ですが、純度が高すぎると強度は落ちてしまい、壊れやすく扱いにくい製品になります。そのため、JISが定める最低ラインの範囲内で、質の良いジュエリーが制作されているかを見極めるのがポイントです。美しさだけでなく、実用を考慮した耐久性にも配慮してOEM会社を検討しましょう。

こだわりたい素材とアイテムで選ぶ!
高品質アクセサリーOEM業者3選

確かな品質のアクセサリーを依頼できるOEM業者を調査しました。公式HPに実績についての記載があり、かつ国内生産をしていて使用素材と対応商品が明確な3社をご紹介します。どのような商品を作ることができるのか、何の素材を使えるかなど、制作に必要な情報をまとめています。

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低価格で高クオリティ
幅広い素材で思い通りの商品を
スペース
ティアラやブローチ、工芸品など
格調高いジュエリーを生産可能
石友
キャラクター商品、婚約指輪など
場面使いのアクセサリーに
B.L.S.
(ビーエルエス)
スペースのHPキャプチャ
引用元:スペース公式HP(https://space-japan.net)
石友のHPキャプチャ
引用元:石友公式HP(https://www.ishitomo.co.jp/index.html)
B L.S.のHPキャプチャ
引用元:B L.S.公式HP(http://bls-bell.com/)
使用できる
ベース素材
  • 布・生地物
  • 真鍮
  • 合金
  • プラスチック
  • アクリル
  • 樹脂
  • セラミック
  • シルバー925
  • K10
  • K18
  • K24
  • プラチナ
  • 布・生地物
  • 真鍮
  • 合金
  • プラスチック
  • アクリル
  • 樹脂
  • セラミック
  • シルバー925
  • K10
  • K18
  • K24
  • プラチナ
  • 布・生地物
  • 真鍮
  • 合金
  • プラスチック
  • アクリル
  • 樹脂
  • セラミック
  • シルバー925
  • K10
  • K18
  • K24
  • プラチナ
対応商品
  • ノンホールピアス
  • ネックレス
  • ペンダント
  • リング
  • ブレスレット
  • アンクレット
  • ピアス
  • イヤリング
  • ブローチ
  • ティアラ
  • 工芸品(地金)
  • ヘアアクセ
  • イヤカフ
  • ペアリング
  • キーホルダー
  • ノンホールピアス
  • ネックレス
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  • リング
  • ブレスレット
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  • キーホルダー
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※選定基準:2021年7月16日時点で「アクセサリー OEM」とGoogle検索してヒットしたアクセサリーのOEM業者の公式サイト30社を調査。実績について記載があり、かつ国内で生産を行っている業者の中でも、使用可能な素材と対応可能商品の両方が明確な3社をピックアップしました。