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アクセサリーのOEM製造とデザイン流出について
このページでは、アクセサリーのOEM製造を考える上で欠かすことのできない情報セキュリティのリスクについて、実際に発生したデザイン流出の事例や注意すべきポイントなどを、関連法の解説と合わせて紹介しています。
デザイン流出の具体的経路
CADデータほかデジタル経路での流出
アクセサリー分野ではないものの、CADデータの流出が大惨事を招いた近年の事例として、2023年10月19日に発生したガンダムメタバースの「ガンプラCADデータ流出事件」は国内外に大きな衝撃を与えました。
そもそも「ガンダムメタバース」とは、バンダイナムコエンターテインメントが展開している人気アニメ「ガンダム」をテーマとしたオンライン上の仮想空間(メタバース)であり、ガンダムメタバースでは同社の人気商品である各モビルスーツがデジタル展示されています。ユーザーに配布されたPC用ソフト(クライアントアプリ)の中に、本来ユーザーが触れられないはずの設計データ(ガンプラの3D-CADデータ)が丸ごと含まれており、それが暗号化もされずに格納されていたために問題になりました。
アクシデントから得られる教訓
- ユーザー側に設計データを置かない設計
本来、展示用データはサーバー側で管理し、ユーザーには「表示用の軽量データ」や「暗号化されたストリーム配信」だけを届けるべきでした。 - 暗号化・難読化の徹底
どうしてもクライアントアプリ内にデータを置く必要がある場合は、AES暗号化や専用ビューアでのみ開ける形式にするなど、解析されにくい形にすることが必須です。 - アクセス権限・デバッグ情報の管理
未発売商品のデータは開発環境でのみ扱うのが当然のルールです。
※参照元:ブレーン・アシスト株式会社公式サイトhttps://brainassist.com/ba-online/2858
※参照元:IT media NEWShttps://brainassist.com/ba-online/2858
試作品の共有段階
上記の事例のように、アクセサリーのOEM製造のために業者へ提供したCADデータが流出したり盗用されたりすることで、大切なアクセサリーのデザインが第三者に不正使用されるといったリスクの他にも、製造見積のための商品サンプルとして業者に預けた試作品(物理的サンプル)が不正に複製されてしまい、アクセサリーのデッドコピーが製造・販売されるといったリスクも考えられます。
試作品のデザインを盗む具体的な方法としても、例えばサンプルを型取りして複製品のための金型などを製造したり、サンプルを改めて3Dスキャニングしてデータ化し、それを使って製品を複製したりと色々なケースが想定されます。
そのためこのようなリスクに対する備えとして、不正な製品がすぐにデッドコピーであると証明できるよう制作者だけが分かるような特徴を作っておいたり、あくまでもデザインのイメージ共有のためであれば試作用にサイズを変更したりといった偽造防止対策が必要です。
アクセサリーの知的財産権とは
アクセサリーのデザインはそれ自体が「知的財産」として扱われます。
物理的な財産としてアクセサリーに価値があることはもちろん、アクセサリーのデザインについても知的財産としての価値があり、その所有者には知的財産権が認められ、権利侵害が発生した際には法的に対応することも可能です。
ただし、知的財産やそれに関する知的財産権については著作権や意匠権、商標権など複数の権利がそれぞれ細かく設定されており、まずはそれぞれの法律や権利について違いと特徴を把握しておきましょう。
著作権・著作権法
著作権とは「著作権法」にもとづいて、小説や音楽、映画といった作品に関連して創作者に認められる権利です。著作権が発生する条件として対象が法的に「著作物」として認められることが必要であり、例えば作者の思想や感情が表現された文芸作品や美術作品、音楽作品、映像作品などが著作物として考えられます。
大量生産を想定しているOEM製品や工場で機械的に製造される商品については、創作性があれば著作権で保護され得る著作物として認められます。アクセサリーが一点もののアート作品として創作されているようなケースでは、著作権によって保護される可能性は高いです。
意匠権・意匠法
意匠とは「(工業製品の)デザイン」を意味する言葉であり、意匠権や意匠法はまさしくOEMアクセサリーのデザインに関する権利や法律となります。そのためアクセサリーのデザインを他人が無断で盗用したり複製したりした際には意匠権の侵害として訴えることも可能です。
ただし、意匠権が認められるには前提として当該デザインについて「意匠登録」を行っておかなければならず、その手続きには相応の費用が発生するといった課題もあります。
商標権・商標法
商標とは、自社の製品やサービスについて独占的に使用できる名称やマークであり、例えばアクセサリーのブランドの名前やロゴマークに対して商標登録を行うことで、商標権を保護することが可能となります。
アクセサリーOEM製造のデザインを守るには
そもそも知的財産やその権利は各国の法律によって定められており、国や地域によっては日本のようにきちんと知的財産権が法的に保護されていない恐れもあるでしょう。また各国の商習慣や文化的な違いもあり、やはり安心してアクセサリーのOEM製造を依頼するのであれば適切に法整備されている国内業者やメーカーを選ぶことがおすすめです。
また国内メーカーでも海外拠点で製造を行っているような場合、各社の具体的な情報セキュリティ対策や流出防止対策について事前にチェックするようにしてください。
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確かな品質のアクセサリーを依頼できるOEM業者を調査しました。公式HPに実績についての記載があり、かつ国内生産をしていて使用素材と対応商品が明確な3社をご紹介します。どのような商品を作ることができるのか、何の素材を使えるかなど、制作に必要な情報をまとめています。
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場面使いのアクセサリーに B.L.S.
(ビーエルエス) |
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![]() 引用元:スペース公式HP(https://space-japan.net)
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![]() 引用元:石友公式HP(https://www.ishitomo.co.jp/index.html)
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![]() 引用元:B L.S.公式HP(http://bls-bell.com/)
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| 使用できる ベース素材 |
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| 対応商品 |
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| 修理対応 | 〇 | ー | 〇 |
| サンプル納品 スピード |
2~4週間 | 3~4週間 | 3~5週間 |
※選定基準:2021年7月16日時点で「アクセサリー OEM」とGoogle検索してヒットしたアクセサリーのOEM業者の公式サイト30社を調査。実績について記載があり、かつ国内で生産を行っている業者の中でも、使用可能な素材と対応可能商品の両方が明確な3社をピックアップしました。



